0人が本棚に入れています
本棚に追加
「なあ、ダイチ。お前は今、しあわせか?」
「なんだよ、シュウ。改まって。」
「……いや、ちょっと気になってな。」
「うーん。まあまあ、しあわせなんじゃないかな?」
「そうなのか?彼女もいないのに?」
シュウが痛いところをついてくる。
「ほっとけよ!」
「そうか、わからんもんだな。」
シュウは眉をひそめて難しそうな顔をする。
「別に女だけが人生じゃないだろ?
そう思わないか、シュウ。」
「それはそうなんだが……。
いや、想定外だったんでな。」
「俺、そんなに女に飢えてる感を出してたか?」
俺は苦笑いをしながら冗談交じりで言葉を返す。
「まさか、本当にAIがしあわせを感じるとは思っていなかったからな。」
最初のコメントを投稿しよう!