鮫島事件

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このあたりは、ネタが横行する2ちゃんねるの特性が深く関係しています。  鮫島スレッドは、いい加減この話題に飽きて「ネタだからもうやめろ」と言う人と、面白がって煽る人・事件記事を捏造しようとする人の間で発生するせめぎあいのため、往々にして荒れがちです。そして、その論戦の結果、ネタと事実がごちゃ混ぜになり、ますます意味不明の伝説化に拍車がかかる、と言ったところでしょうか。(なお、「鮫島スレは削除される」と言う話に関しては、鮫島スレが大して実の無い議論なのに、容量をドカ食いする問題児スレッドになりがちなので、ただでさえ慢性的な資源不足に悩まされる2ちゃんねるにおいて削除対象になりやすいのは致し方ないかと)。  ところで、このような経緯で造られたと思しき鮫島事件の詳報とされるものはいくつか存在しています。また、断片的な情報だけを漏らして(いる風を装って)2ちゃん初心者を撹乱する手法もよく使われるため、細切れになった鮫島事件の残滓は、まとまった物語以上にたくさん残っています。実はあまりに数が多すぎるので、網羅的に紹介するのは不可能です。ここでそれらの一部をいくつか紹介しておきます。  鹿児島県沖に浮かぶ鮫島。ここに5人の2ちゃんねらが遊びに来た。しかし、彼らはそのまま行方不明に。ついには鮫島周辺の捜査が行われたが、彼らを発見する事は出来なかった。やがて半年ほど後。そのうちの四人は白骨死体となって、それぞれにゆかりの場所へと送り届けられた。しかし、公安関係者の身内とされる最後の一人の行方は、杳として知れないままだった。そして、四人の遺骨が送り届けられた翌日、2ちゃんねるに最後の一人と思われる人物の書き込みがなされた。「鮫島にいる」と。しかし、このとき2ちゃんねるは投稿者のIPを記録するシステムをとっておらず、果たしてこの投稿者が最後の一人なのかどうかを判断する事が出来なかった。その後、再び捜査班が鮫島に入ったところ、この最後の一人と思われる人物の死体を発見した。この死体は動物に食い荒らされ、激しく損傷していたがその中には人間のものと思われる歯形も残されており、また頚部には圧迫されたような痕跡があったという。
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