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お化け屋敷でもなんでもいいや。
あたしには関係ないから。
適当にやり過ごせばいい。
頬杖をついて、窓の景色をぼんやり見ながら、クラスの話し合いを聞いていた。
何やら時々パチパチ拍手やらが歓声が起きるのが、ほんとに馬鹿げてる。
…あと10分でチャイムがなる、その時。
「修馬(しゅうま)!」
いきなり呼ばれて、前の方を見る。まさとがニカニカ笑っていた。
「お化け屋敷のお化けのメイクなんだけど、修馬(しゅうま)、上手そうだから、よろしく頼むよ」
は…?
なんで。あたし?
クラスメイトどもの視線が一気に集まり、私はいとも簡単にうろたえた。
当然、やるよね?みたいな皆の視線…ムカつく。
真ん中でまさとがニカニカ白い歯を見せて笑ってる。
校則無視して茶髪だからって(先生には遺伝で髪の色素が薄いといってある)
毎日アイラインと色付きリップ欠かさないからって。
そういうのなら喜んでやるでしょーー?みたいな、俺、お前のことわかってんだからなーみたいな感じやめてくれないかな?
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