0人が本棚に入れています
本棚に追加
~第4話 新たなる情報~
この島のパソコンは閲覧制限が厳しい。勿論、島の外のニュースや情報は全て閲覧制限。こんなのおかしいと思うのは僕だけだろうか。そう思いながらルシアの会を検索する。
するとやはり閲覧制限がかかってしまった。
ーーーやっぱりそうだよなぁーーー
そう思っていると、ネットのトップページに保護官の公式サイトの広告が目に入った。
その時ダナとラファが保護官になりたいって言っていたのを思い出した。広告をクリックすると保護官の公式ページに飛んだ。そこの保護官の仕事の欄に"ルシア会との戦い"という欄が見つかり僕は迷わずそのサイトに飛んだ。
そこには名前の通りルシア会と保護官達の戦いの記録が書いてある。美味しいことにサイト内に"ルシア会とは"と書いてあり。それを読みまくった。
簡単にまとめると
ーーーーーーーーーー
腕輪は300年前に我々の先祖が神から頂いたものであり、それを外しこの国にまた殺し合いを起こし秩序を乱そうとする者たちの集まりである。腕輪を外す国民管理法違反行為と秩序を乱す治安維持法違反行為の両方を行う違法集団を我々は許す訳にはいかない。尚、ルシア会に勧誘を受けても入らないように。
ーーーーーーーーーー
という事だった。
ルシア会めちゃくちゃディスられてるなぁと思いつつどうすれば入れるのか考える。
そのまま、調べていくと
1.ルシア会の居場所は誰にもわからない。
2.ルシア会の人にルシア会の人ですか?って 言っても違うと言われる。
3.入会は勧誘のみ。
4.勧誘は滅多に行われない。
という事が分かった。
勧誘のみでしか入れないし、勧誘も滅多に行われないっていう絶望感でいっぱいになった。
しかし、考えてみれば当たり前である。
この国には治安維持法により、秩序を乱す者を通報し逮捕に繋がると報酬金が貰えるのだ。勧誘された人は入るふりをしてルシア会の本拠地を突き止め通報すれば報酬金は計り知れない。
それでも見つからないというのは硬い信頼で結ばれているか、勧誘がほぼ行われていないかのどっちがである。どちらにせよ僕が入れるの確率は低い。
そんな事を考えていると下から
「夜ご飯だぞ。はやく降りて来なさーい。」
とお母さんの声がする。
最初のコメントを投稿しよう!