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第3章 ~憧れ~
その時、ダナ言った。
「この島に腕輪などいらないという好戦的な人々が集まったルシアの会という会があって腕輪を外して生活し、立入禁止区域に侵入したり、島からの脱出を企んでいるらしい。」
「でも、そんな違法行為ばっかりして捕まらないの?」
ラファに対してダナが言う。
「保護官も見つけられなくて手を焼いてるんだって。僕もお父さんみたいな治安を守る立派な保護官になってルシアの会を撲滅したいな!」
「私もなりたい!シーラは?」
「僕は特に将来の事は考えてないかな。」
「そっかぁ、じゃあ僕らと一緒に保護官目指さない?」
「んー、それならルシアの会に入ってみたいな。」
「え、あんな違法者たちの会に入りたいの?」
ラファにこの言葉を突きつけられた時僕はドキッとした。
確かに違法者達だけど
腕輪は必要ない=好戦的
じゃなくて
腕輪は必要ない=ありのままで生きたい
って事なんじゃないかと思う。
まあそんな事言える訳もなく
「嘘だよーw」
と、言う他なかった。「入りたい」って言った時点で治安維持法違反だし2人が治安所にチクれば僕は捕まるだろう。この国に言論の自由など存在しないのだ。
「じゃあねー!」
そう言って僕は2人と別れて家に帰るとすぐにパソコンを開く。
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