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不名誉な数学教師
「よー!君塚君。」
「……相澤先生」
「お前、会う度その顔やめろよな…」
「俺、忙しいんですけど。なんか用ですか?」
「きっつ!…いやぁ、あいつどんな感じかと思ってな」
「……」
「だからその顔!」
相澤俊哉。
28歳数学教員。
飄々とした態度で、前年度教師らしくない教師ランキング一位という不名誉な称号を得た教師だ。
「会長は完璧に会長こなしてますよ。ご心配なく。」
「前々から気になってはいたがそのお前の会長様愛は一体なんなんだ。」
「………」
「いやだから顔!!
ったく…仮にもお前にあの事教えてやったのは誰だと思ってんだ」
「…自分が頼られてるからっていい気にならないでください。」
「なんでお前は、あいつのことになると知能指数2くらいになるの?ねえなんで?先生不思議だよ。」
「あとは相澤先生次第なんじゃないですか。
俺は知らないことになってるんで、やれることはやり尽くしましたから。じゃ」
「おい!ちょっとまてまて」
足早に去ろうとする彼を相澤は引き止める。
そしてまた、あの顔をされる。
最近の若いもんは怖い…彼らより10才上の相澤はしみじみと感じていた。
「お前、何したのかはしらないけど……まあ、人生の先輩として言っとくわ」
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