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「なんですか。」
「あいつの為もいいけど、ぜーーんぶ終わったら自分の為の行動もちょっとしてやれよ。」
「……意味わかりません。」
「ま、お前なら認めてやるってことだよ、この相澤俊哉がな!」
「………」
「……っ顔!!」
「失礼します。」
もはやシカトである。
「さーてと、俺も一仕事するかー」
ラストステージに選ばれるのはたった1人。
その1人を決めるのは教師の投票だった。
その投票がこのあとすぐ行われるのだ。
そして、その指揮を任されているのはこの相澤俊哉である。
「さて、先生方お集まりいただきありがとうございます。皆さん忙しいですし、とっとと投票すましちゃいましょ」
「誰にするべきですかね。」
「やはりほら、うちのクラスの…」
「西島春香さん?確かに彼女なら…」
本来なら生徒全員が投票するはずのイベントであった。これが10年前であれば。
しかしこの試験的に再開するにあたって突然そんなことをさせるわけにはいかなかったのだ。
そこで生徒会が提案したのが、教師による投票である。
それならば混乱も少なくスムーズに済むとして、開催が認められたのだ。
「難しいな、10年前はどんな投票基準だったんだ?」
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