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ラストステージ
「…春香ちゃん!」
「あ、お疲れ様!やっと閉幕式始まるね…あれ?生徒側にいていいの?」
「うん、閉幕式は実行委員の仕事だからね。最後くらい私も1生徒として参加させてもらうよ。」
「そっか!」
文化祭の閉幕式
そこでラストステージに立てるものが発表される。
そして、選ばれたものは文化祭に打ち上げれる花火を、自分の選ぶ相手と2人きりで見ることができる権利を得られるのだ。
ラストステージに立った2人は、永遠に結ばれると、言い伝えられていた。
さりげなく、ヒロインの隣に立って1分後、閉幕式がスタートする。
「もうすぐ発表だね…」
「彼氏に話できた?」
「うん、一応大丈夫」
「そっか……良かった。」
そう言った彼女は満面の笑みで、その意味をまだ春香は知らない。
そして、あれだけ違うと言い張っていてももはや、ヒロインは。自分が選ばれると確信していたのだ。
そして……
「それではラストステージの受賞者を発表します!!」
鳴り響くドラムロールに動き回るスポット。
誰もが期待していた、自分が選ばれるの可能性を少しでも持ってしまうのだ。
そんな中、選ばれる自信があるヒロインは、そっと、目を閉じて鼓動を感じてた。
「発表します!!」
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