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少年みたいな無邪気な笑顔は、昨夜の絹子の店で見た隆仁とは別人の顔だ。(可愛い。やっぱり今でも隆仁が好きだ)
「負けました。貴方が好きだと認めます」、恥ずかしそうに、小さな声で呟く花音。
「どうだ」と言う顔をすると思ったのに、隆仁は急に真顔になった。
「許してくれるのか」
震える声で、涙を零すからビックリ!
驚いている私を椅子から抱き上げて、キツク抱き締め震える隆仁。
涙を指で拭き取ってから、言ってやった。
「アンタに涙は、ちっとも似合わないわ」、ついでにクスッと笑う。
「酷い女だ。僕のセンチメンタルを笑うなんて」
「婚姻届けの用紙を持って来る様に、さっき弁護士に連絡したばかりじゃ無ければ、ベッドの中で一日中反省させて遣るのに」
際どい事を言うから、真っ赤になった。
(隆仁の奴、嬉しそうに大笑いした)
*。。大成功の第二段階を無事終了。。*
花音のサインを取るなり、弁護士を区役所に直行させた。【これで正式に、花音は僕の妻だ!】
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