【序章】 お伽話

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けれど……… 文字通り現くんと “一心同体” だった夢ちゃんは、蓄積した嘆きをどうしていたのでしょうか? 現くんに気づかれないようにひた隠しにしていましたが、夢ちゃんは心が休まる暇などありませんでした。 日が昇っている間は、現くんと同じ痛みを受け続け 日が沈んだ後は現くんの心を休めるために、夢を創造するのに大忙し。 次第に弱っていった夢ちゃんは、別のものに逃避するようになったのです。 それは…日中自分の好きなように行動し、自分のやりたいことにだけ没頭すること。 夢ちゃんは心の中で痛みを受け続けていても、好きなことに没頭することで、かろうじて痛みから耐えられていました。
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