第3話 僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい

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━━━咲来の言った答えに琢磨は笑って「正解」と言う。 「ってことで、はいどーぞ」 目の前に何か小さな箱を差し出され、両手を器にするとその上にぽとんと置かれる。 蓋を開けると中に入っていたのは、指環。 「聖夜じゃなくて悪いけど……」 ぽりと頬を掻いて、まっすぐに見つめられる。 「──────結婚しようか?」
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