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「俺の方が気持ちが大きいんだろうな」
亜海の健康的な首筋に唇を這わせながら言う。
潤んだ瞳と濡れた唇をした亜海が目の前に現れて、
「私だって、聡がいなくなったら、生きてる意味、ないよ」
と、潤んだ声で言った。
亜海は俺の右手に自分の左手を絡めてぎゅっと握って、俺の身体を求めてきた。
亜海の舌と唇から与えられるものを、どこまで受け止めようか悩みながら、彼女の着ているTシャツをめくる。
「あのさ、聡」
「ん?」
「聡が想像している以上に、私は聡が好きだよ」
「・・・・」
亜海の服を脱がす手が止まってしまった。
「大好き」
亜海はそう言って、勢いよく飛び込んできた。
「聡、顔、真っ赤」
噛みしめそうになった唇を割って、亜海の舌が入ってくる。
力が抜けていく身体で亜海を受け止めた。
「聡、愛してるよ」
目を瞑って、その言葉を噛みしめた。
終
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