innocence

私の日常

バスタオルはすぐにはぎ取られ、無防備になった乳房を掴まれる。

まだ固くもなっていない先端を口に含まれこねくりまわされると、ようやく身体がその気になってようやくスイッチが入る。

内腿を撫でられて、じらされる。

核を撫でられ、自分が濡れていることを頭の隅で確認し、そのまま目を瞑った。

私の身体に触れている男の指先に集中する。

耳や首筋への刺激も、肌を縫うように滑る舌も、いやらしい水音を立てる指も、すべては毎日を平穏な気持ちで送るため。

「はぁ・・・・あ・・・・」
自分の息遣いをどこか遠くで聞いているような錯覚に陥る。

「舐めて」
男が言う。
体勢を逆転して、男のものを咥えて舌を這わす。

「・・・・はぁ・・・・」
男が満足そうに息をつき、私の頭を撫でる。

苦手にしているこの行為は、無意識な負い目があるからか仕方なしにやるしかないのだ。

でも、この人はまだマシだ。
私の意思を無視して無理やり突っ込んだり、頭を押さえつけたりはしない。

だからこそ、１年も関係が続いている。

この、身体だけ繋がる関係が。