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触れたとおもったのにするりと躱され、焦らされる。
それに焦ったさを感じ始めていた。
「っ、そら、ぁ、んん…ゃだ、だめ、」
「…何が…?」
本人も分かっているのにわざわざ聞いてくる所がまた、イジワルだ。
「ぁっ、んん…、んっ、いゃ、し、た、…っ、」
「舌?」
空は唇を離し、舌を出した。
俺は目的のものを見つけ、すぐさま自分のをそれに絡み合わせる。
裏をなぞり、くちゅくちゅという音が部屋中に響く。
混ざり合った唾液をごくんと呑み込みながら、舌で空の歯の裏をすべてなぞり、味わう。
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