俺の天使、××につき

俺の天使、サプライズにつき。

「んぁっ、ぅんんっ…、」

舌を絡め取られ、蹂躙されると、頭がポーッとしてくる。

丁寧に歯を一本一本なぞられて、まるで口の中まで侵されているよう。

全て、空のものって言われてるみたいだ…。

望んでいたキスに、俺の心は満たされていく。

頬が緩んでいたのか、空は唇を離し、微笑みながら首を傾げた。

「どうしたの？春。

とっても嬉しそうだけど」
「ん…？

嬉しいよ？だって空がこうして俺の望んだものをくれるから…」

そういって空の右手に指を絡めてぎゅっと握ると、それを空が自分の方へ引き寄せ、俺の手の甲にちゅっとキスを落とした。