3 過去からの来訪者

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 ______________ ♪ピンポピンポピンポーン♪ 「…………はっ!」  ヤケクソに鳴ったドアホンの音で、私は目を覚ました。  あれ?私、今何を…  ああそうだ、今朝から何となく気落ちしていて、あれこれ考えているうちにすっかり眠くなって…  ふと外を見ると、西の空がほの赤く染まっている。  ゲッ、今何時?  ……6時。やばっ、晩ゴハン作ってない!  青くなっていたところ。  ♪ピンポピンポピンポピンポーン♪  今度はさらにしつこく、ドアホンが連打されている。 「あー、ハイハイハイハイ」  もー、ウルサイなぁ、お客さん。それどころじゃないってのに。  思いながらも、私は急いで玄関へ向かう。 「は~~い!」  勢いのまま、ドアを開けた瞬間。  ガンッ。  何かにぶつかる嫌な音と、鈍い手応えを感じた。 「ぎゃっ!…っ…てぇ」 「うわっ、スミマセン!」  目の前には痛そうに頭を抱えて、宅配人のお兄さんがうずくまっていた。    悪いことに、モニターを見る習慣がない私は、 “あれ?” とカメラを覗いていたこの男(ヒト)に、もろにドアをぶつけたらしい。  「だ、大丈夫ですか?」    私は、しゃがみこんでいる彼を中腰に覗き込んだ。  あれ?  この人…どこかで見たことがあるような……  涙目になりながら顔を上げた彼を見て、私は目を丸くした、  「あ~~、ハヤトくん!?」  「あっれ~、トーコじゃん!」  
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