3 過去からの来訪者

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「ぶはっ…アーッハッハ…  な、何オマエ。熱でもあんの?」  まだ話の途中だというのに、ハヤト君はお腹を抱えて笑い出した。  挙げ句、私の額に手まで充ててくる。  結婚が決まってからというもの、恥ずかしながら私は友人に幾度となく、彼の自慢をしているが…  悲しいことに、今のところ誰にも信じて貰えない。 「本当だってば!ホラ見て、写真だって…」  私はついムキになり、スマートフォンを取り出した。アルバム帳を探りながら、途中でハタと手が止まる。  そういえば、これまで二人で撮った写真など一枚もない。 「ほ、ホラ」  仕方なく、半年前の忘年会でフザけて撮ったカラオケの写真を見せる。 「ハイハイ。嘘ついてもダメ」 「う~~」  ハヤト君はチラッと画像を見た後、頭をポンポン軽く叩いた。  ダメだ。キメ顔の彼の後ろで変顔しているこの写真じゃあ話にならない。  私達、やっぱりよっぽど釣り合わないのかな…  落ち込みが復活し始めた時、彼が意外な事を言った。
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