1051人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょうど1月半前のこと。
ちょっと信じられない話だが、至って平凡なOLだった私は、直属の上司で超エリートコース、当社内『抱かれたい男』ランキング3位という、自他共に認めるイケメン課長、大神秋人に突然プロポーズされてしまった。
ちなみに私は3年間、超厳しい上司だった彼に叱られまくっていた只の部下。
彼とお付き合いしたことなど1度もない。
なのに彼は、私に『結婚してほしい』と言った。
そして私は『する』と言った。
どうやら私は、知らずのうちに彼を好きになっていらしいが…
要はその場の勢いで、理由や理屈は何もない。
まあ、人って多分そんなもの。
オッケー、ノープロブレム。
私はただ、有りのままを受け入れる。
しかし、カレカノ期間ゼロからのスタートした私たち、馴染まなさは半端でない。
互いの呼び名を変えるのすら照れてしまって、籍は入れているものの、まだ互いを『オオカミさん』『赤野』と呼び合っている。
そんな調子だから、身体の関係なんてもちろん、キスだって過去一度の過ち(※『オオカミさんとクマさんに~』より)を除けば、ディープなやつはまだ1度だってしていない。
最初のコメントを投稿しよう!