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そんな私達であったが、日に日にクラスメートとは仲良くなれた。
裕ちゃんは封印していたサッカー部に入部。小学生で最優秀キーパーに選ばれた裕ちゃん。中学ではとある事情でサッカー部には入らず、世間では「幻のGK」と騒がれていたらしい。
その幻のGKが入部したのだ。しかも、裕ちゃんの代の名の知れたプレイヤー達は裕ちゃんが第一高校に進学することを知っていて、こぞって入部してきたのだ。
これにより、来年には史上最強チームが出来るのだが、それはまた別のお話で。
一方の私。裕ちゃんのそばにいるため、マネージャーとして入部。先輩方に囲まれてしまう。
その中で、毎朝の話題が出た。お前ら付き合ってんの?の先輩に「手を出さないでくださいね」って返す裕ちゃん。
えっ、えっ、えぇぇぇぇぇ!
帰り道。
「どうしてあんなことを?」私は気になりすぎていたことを尋ねる。
「これなら月島さんにいいよる先輩いなくなるだろ?ごめんな、勝手に…。」裕ちゃんは赤くなりながら謝ってくれた。
「ううん、ありがとう。私をいつも守ってくれて。」私は手を繋ぐ。小学生から私の手を取って導いてくれる。
裕ちゃんの彼女さんになれたらなぁー。裕ちゃん私の事どう思ってるのかな?
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