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…。あああああっ、慌ててスマホを持つ。キャンセル、キャンセルは…。あたふたしていると既読がついた…。
終わった。転校してきたあの日より、ひた隠しに隠してきた、私の気持ちが…。
「つ~ば~き~」私は愚弟を睨み付ける。
椿は、「姉ちゃんが悪いんじゃないか」といって逃走した。
それから、10分…。返事はこない。
どうしよう。裕ちゃんとの関係が壊れちゃった?もう戻れないの?
ピローン!!返信が来た?
恐る恐るスマホを見る。
「やっと届いた。」
えっ?「?」
「ずっと君は俺の特別だったのだ。いつになったらこの想いに気づいてくれるのか心配だった。」
「どういう意味?」何が言いたいのかさっぱりだ。
「君は鈍感と言うか、鈍いと言うか笑」
「な、何よ!」
「でもね。そんなあやめちゃんが好きなんだ。」
んっ?んんんっ?何度も何度も読み返す。裕ちゃんのお返事に私が好きと?
「準備するのに時間かかった。ごめん。直接聞かせて。」
準備?って思ってるとチャイムが鳴る。
私はパジャマだ。けど、かまわない。
「これは裕様。いらっしゃいませ。」高山さんがお迎えしている。
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