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「おいっすー!健人。また難しい顔してなに悩んでんだ?」
「ん?何だ昭男か。おっす。」
「何だはねぇだろ。人がせっかく相談にのってやろうと思ってんのに。悩みなら全部このリア充昭男に相談してみ?」
「おまえ、いつも思うけど多分普通の人とリア充の意味ズレてんぞ?お前の「じゅう」は拳銃の銃だろ?ただのモデルガン好きじゃねぇか。」
「銃に何か文句あるの?何か恨みでも?なら「獣」の「じゅう」でもいいが。ライオンとか好きだし。」
「際限なくズレていきそう。さっさと彼女作ってズレを修正しろ。」
「銃と獣が好きな女か。ライオン狩りに行けるな。」
「ライオン好きなら狩るなよ。」
「一応考えとく。で、何を悩んでたんだよ。」
「今日のスポーツテストってやる意味あるんかなーって。」
「あるじゃん!これは今年一年をどう過ごせるかの戦いだぞ!出来るヤツと出来ないヤツでは今後、みんなの対応が変わってくる。出来るヤツはヒーロー扱いだ。体育祭の時なんて特にな。それにおれの今までの正確無比なデータによれば出来るヤツはモテる!」
「普通モテるのはサッカー部とか野球部とかそういうスポーツ系の部活やってるヤツと芸能界行きそうなイケメンだって!スポーツテストの結果だけでモテるやつなんてそうそう居ない。」
「ならどっちがモテるかスポーツテストで勝負だ!」
「スポーツテストの主旨間違えすぎ。」
「今までは手加減してやってたんだ!今回は本気だぜ!」
自分で言うのも何だがおれは大体何をやっても標準以上だ。器用貧乏とも言えるがかなり高いレベルでの器用貧乏なのでただの普通の人の昭男にはまず負けないね。
「行くぜ!」
「次だ!」
「まだまだぁっ!」
「おらぁぁぁ!」
「もう一丁!」
昭男?まだ早ぇよ。気合入れすぎ。
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