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「おはよー!健人……と負け犬昭男!」
「おはよー。」
「おっす。きらら。朝っぱらから負け犬って…」
「だってあんた健人に一度も勝ったことないでしょ?勉強でもゲームでもスポーツでも早食いとか炭酸一気のみとか全部。」
「今日勝つんだよ!スポーツテストで!そしておれが勝ったらきららは拳銃と獣を好きになっておれと付き合え!」
「何故に拳銃と獣?」
「そうすればリア充でリア銃でリア獣だ!」
「とりあえずあんたの頭がおかしいのはよ~くわかった。付き合うのは現世と来世とその次とその次とその次はもう予約入ってるからその次の次の次ね。」
「もういい…」
「それよりきらら~聞いてくれよ。健人のヤツ、今日のスポーツテストに意味があるのか無いのか悩んでんだぜ? 」
「あるでしょ。去年より自分がどれだけ成長したか確認出来るし。普段、自分の能力を数字で見るなんてタイムを計る水泳部とか陸上部くらいでしょ? 」
「成程、そういう考え方もあるか。誰かと違って説得力あるわ。将来の夢が学校の先生なだけはある。」
「なろうとしてないし。」
「誰かって誰やねんっ!」
「なればいいのに。子供好きだろ?」
「怪物両親が嫌!」
「何でわざわざ日本語?」
「だってモンペって洋服のもんぺに悪い気がして……」
「どこに気を遣ってるんだよ!」
「ところで健人はいつになったら私と付き合ってくれるのかな?」
「だからあんまりそういうの興味ないんだって。」
「せっかくこんな美少女が告ってあげてるのに何で素直に「お願いします」って言えないのかな~」
「容姿は関係ない。おれは自分のやりたいことをやりたいだけ。そこにきららが入ってないだけ。」
「ひどっ!いつか「きらら様、どうか僕と付き合ってください」って土下座させてやるから。」
「まぁ、がんばれ。」
「今日の議題はおれをフッた女が隣で他の男にモーレツにアタックしている件について。」
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