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「いや、全く。検索して出てくるサイトを見ても、あからさまに詐欺っぽくて知ってても登録しませんよ」
「やっぱりそう思うわよね」
この点は読子もヒカルも共通意見である。
それだけ怪しげなサイトであるがゆえに、誰かしらが内情を知ってやいないかと盥回しの最中でもある。
「ボーナス出すから、ちょっと見てきてよ」
「仕方がないですね」
ヒカルに頼まれた座間は仕方なく切り札を出すことにした。
いわゆる電脳ダイブと言われるSFでしかみないような特殊能力。さらっと使ったが一度使えばメインの能力も含めて一週間は再使用できないし、そのくせ五分ほどしか持続しない座間の奥義。
ヒカルや座間をはじめとして彼女たちサークルラインのメンバーはみな何かしらの異能を持っているが、普段は電池いらずの発信機で依頼された調査相手の足跡をつけるという、地味だがわりと重要な仕事をしている座間を休ませてまで使うこの特技は事務所的にリスクが大きい。
ここのところ座間を必要とする仕事がなかったことは幸か不幸か。
「凄いですよここ。エロ画像がいっぱいだ」
電脳ダイブでセキュリティを突破した座間の目に飛び込んできたのは膨大な量のエロ画像だった。コラも生写真も、二次も三次も揃っていたが共通しているのは一つ。その全てがメカクレ女性ということである。
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