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どうやらこのサイトではメカクレ女性の画像をネットから自動検索し、エロコラしてアップロードするロボットプログラムが仕込まれているらしい。
そのことを座間がヒカルに伝えると、すぐさま彼女からのキルサインが下された。
「画像に罪は無いが、こんな詐欺サイトは修正してやる」
この時点で座間に残された時間は一分。
時間の許す限り彼は働いた。
「まずは問題の画像をデリート! セキュリティ、ロボット……詐欺に遭った人からの送金をリバース!」
残り時間が少ない焦りか、それともメカクレ美人画像に酔っているのか。座間の言葉はところどころおかしいがメカクレー倶楽部は高速で解体されていく。
さすがにこれにはサイト運営会社も黙っていないが、座間の能力によるファイアーウォールと警察への通報のコンビネーションに相手も仕返しできない。
ジャスト一分を使い切り座間があらかたサイトを破壊し尽くした頃には、サイト運営会社も仕返しできる状況ではなくなっていた。
「ミッションコンプリートっす!」
「でかした」
その日の晩のネットニュースには早速このサイトの攻撃事件が掲載された。
テレビのニュースはさほど取り上げなかったが、大小様々な掲示板やSNSではちょっとしたブームが起きて注目の話題となった。
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