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無事読子のエロコラは闇に葬られたのだが、それを知る切っ掛けになったスレッドと元画像のことは読子も忘れていた。
それゆえに、一安心した次の日にまた読子は腰を抜かした。
「なんで今更こんなのが!」
翌日、再びネットサーフィンと洒落込んでいた読子はいつもの掲示板に立っていたスレッドに叫んだ。
読子自身も忘れていた大学生時代に取ったブログの写真、あのエロコラされた浴衣写真のオリジナルに、いやらしいショートストーリーが添えられて出回っていたからだ。
昨日の事件とかろうじて残っていたメカクレー倶楽部の足跡として運悪くロボットプログラムが収集した元画像が掲示板に出回って、住民たちの身内でだけ通用するコラ祭になっていたのだ。
この掲示板ではこういう文学画像はよく見かけるとはいえ、自分の写真でやられたらさすがに読子も恥ずかしい。
「ま、まあ……どうせヒカルちゃんくらいしかここにはこないし……」
この掲示板の規模ならば昨日の詐欺サイトのように大っぴらに拡散しないだろうと読子は腹をくくった。
確かに読子の読み通りに知人はあまりこの掲示板には寄りつかないので、指摘されないうちにコラは風化したのたが、一つだけ彼女にも予想外の失敗があった。
「なんでまたあの子の写真がここに? まあ身バレではないようなので、放っておけば問題なさそうですが」
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