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「αっぽいね。残念だけど優人は俺んのだから。行こう」
「あ、こら雅人! 金江さん、失礼しますね」
白石は、頭を下げつつΩに引っ張られて行った。Ωの癖に生意気な男だったな。白石もΩになんか引っ張られてαの癖に…‥
まあ、白石ならいつでも声掛けられるか。顔は悪くないし、若干αの男らしさに欠ける気もするが、許容範囲だ。遊び相手には調度いい。あの男も恋人ではないのだし、遊び相手だろう。
問題は、Ωと一緒に居ると言う事は、白石は勿論タチなのだろう。残念ながら俺もタチだ。
まぁ、タチだったαを何人もネコにしてきた俺としては腕が鳴る所ではあるな。
今日の収穫は無かったけど、後々の収穫は楽しみだと、ルンルン気分で帰路についた。
俺の容姿は、どちらかと言えば童顔であまりαらしくない顔立ちだ。それで昔は同じαから「お前はΩか」と、揶揄される事もあった。アイツはボコボコにしてやったが。
最近では、このネコ顔でいかにもネコですって顔で近付き、ベッドにもつれ込んだらタチに成り替わっている。まあ、その後みんな嵌まってくれるんだから別に悪いことはしてないよね? だってみんなが俺とヤりたがるんだ。
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