第二章  隻眼の老婆

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群青(ジョー)と翠蘭の育ったストリートチルドレンたちは、ある民族の血縁関係にあるらしく15人の少年、少女たち、すべてが両眼の色が異なっていた。 中でも群青(ジョー)の瞳はブルーとブラウン、翠蘭の瞳は グリーンとブラウン。まるで猫のように。これほど くっきり違った瞳の組み合わせはふたりだけだ。 ふたりとも、10歳くらいから カラーコンタクトでオッドアイを隠していた。 目立つ上、奴隷の人買いの眼につきやすいからだ。 群青(ジョー)は ブルーに統一、  翠蘭は グリーンに統一。 アンバニアは オッドアイの一族の古代伝承を持ってきた。 前世から定められたオッドアイの一族の歴史に 時々現れては一族の敵と戦って打ち破り、守ってきた。 アンバニアが黒い眼帯をはずすと真っ赤と真っ青のオッドアイだった。 「この瞳のためにワシも愛する者と共に敵に挑み、そして愛する者を喪った」「今こそ、お前たちは 互いの無意味な戦いを止めてホークアイの化けの皮を引っぱがす時ぞ!!」  すぐには信じられない群青(ジョー)と翠蘭だが、自らの瞳の色が証明している。  隻眼の老婆、アンバニアが黒い眼帯をはずすと 真っ赤と真っ青のオッドアイだった。 「この瞳のためにワシも愛する者と共に敵に挑み、そして愛する者を喪った」
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