第三章 その2 独裁王、ホークアイ

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第四章 その2 翠蘭のブルーの瞳 「よくも、そんなこと……、騙されるんじゃないぞ、みんな!!」  翠蘭は仲間に向かって 群青(ジョー)のあること、ないこと、並べ立てた。 「アタイたちは 平等な分け前を与えてもらっていない。どうにか生きるために奪ってきた食料は大半、群青(ジョー)とその取り巻きが自分のものにしている。 この前、仲間が軍にしょっ引かれたのも 群青(ジョー)のせいだ」 「翠蘭、お前、俺が軍に隠れ処を密告したとでも??」 「そうじゃないのか!?アタイは 全部、知ってるぞ!!」 いつも 従順な妹のように、巣立つ前の小鳥のように従順な  翠蘭とは思えないほど猛り狂っていて、本人とは思えない。 「翠蘭、落ち着け。ホークアイから何を聞いたか知らんが、みんな口から出まかせだ」  彼女に殴られた眼から、今頃、ポロリと何かが落ちた。  ブラウンのコンタクトレンズだ。剥がれ落ちた瞳は見事なブルーだ。
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