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第 五 章 その1 オッドアイのふたり
翠蘭が ギョッとした。
「右眼もコンタクトなのか?」
「いや、右は生まれながらのブラウンのままだ」
「て、ことは 左がブルーで 右がブラウンのオッドアイなのか!?」
群青(ジョー)は頷いた。
「こりゃあ、たまげた」
翠蘭は 左眼に手をやり、少しいじった。
ブラウンの瞳の奥から エメラルドのような耀く高貴な緑色が現れた。
「翠蘭、お前もオッドアイだったのか、ガキの頃から一緒に育ってきたのに知らなかったぞ」
少し 考えて、
「じゃ、俺たちは ふたりとも あの婆さんの言ってた『オッドアイ族』なのか!?」
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