第三章 その2 独裁王、ホークアイ

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第 五 章   その1 オッドアイのふたり 翠蘭が ギョッとした。 「右眼もコンタクトなのか?」 「いや、右は生まれながらのブラウンのままだ」 「て、ことは 左がブルーで 右がブラウンのオッドアイなのか!?」  群青(ジョー)は頷いた。 「こりゃあ、たまげた」  翠蘭は 左眼に手をやり、少しいじった。  ブラウンの瞳の奥から エメラルドのような耀く高貴な緑色が現れた。 「翠蘭、お前もオッドアイだったのか、ガキの頃から一緒に育ってきたのに知らなかったぞ」  少し 考えて、 「じゃ、俺たちは ふたりとも あの婆さんの言ってた『オッドアイ族』なのか!?」
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