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子豚Cはドンッと扉に体当たりをしました。ですが扉は開かず子豚Cは跳ね返されて床にバタンと倒れてしまいました。
子豚C
「くっそー!内開きだったの忘れてた!」
おっちょこちょいな子豚Cは気を取り直して水で濡らしたボロキレをノブに巻き、扉を開きます。すると外は真っ赤っ赤。マッコが放った炎が行く手を阻んでいます。
しかし、このまま家の中にいたら豚の丸焼き…よくても豚の蒸し焼きです。
子豚Cはバシャリと水をかぶり、意を決して外に飛び出します。
でも…それこそマッコの作戦でした。
子豚C
「うわあああああ!?な、なんだ!?おろしてえええ!?」
なんと家から脱出した子豚Cは、マッコが仕掛けていたロープが後ろ足にクルクルと絡まり、逆さの宙ぶらりんになってしまいました。
マッコ
「ふふふ…まさかこんなに上手く引っ掛かるなんて、なんてお馬鹿さんなのかしら?」
マッコは子豚Cを見て、とてもご機嫌になりました。ご機嫌マッコは子豚Cに近付くと下に鍋を置き、手を背に回まわし短剣をとりだしたのです。
そしてマッコは燃えるレンガの家の中で怯える子豚Aを見て言いました。
マッコ
「おーい、藁の家の子豚ちゃん見てるかなあ?私の言ったこと覚えてるかなあ?」
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