さようなら、また明日…

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すると、蓮はレジャーシートに寝転んで幸にもおいでと手招きした。 幸も隣に寝転ぶと、蓮はスマホを空高く掲げる。 「こうなることもちゃんと想定して、もう一つの星空を準備しといたんだ」 蓮の空高く上がったスマホの画面が変わり、そこには、夜空に輝く満天の星空の動画が映し出された。 小さな画面に映し出された星空は、辺りが真っ暗なせいか、まるでその暗闇に溶け込んで最高の輝きを放っている。 福は、蓮のスマホの中にある星空を漂っているような、そんな素敵な気分に浸っていた。 「れんれん、ありがとう…」 福は起き上がり、寝転ぶ蓮の顔を覗きこんだ。 「星空より俺の顔を見ていたい? もう、ほら、また、泣いてるし」 蓮も起き上がり、スマホの灯りで福の顔を照らし、優しく涙を拭いてくれた。 泣いちゃだめ… 泣いたらここにずっと居たくなるでしょう? れんれんの笑顔をずっと見ていたくなるでしょう? 涙よ、止まって… 朝になったら福じゃない幸がれんれんを愛していくんだから… そのために私はここにきたんだから…
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