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蓮は休憩に入った時に、店長にそれとなく聞いてみた。
「さっき、俺と同じ高校の女の子と話してませんでした?」
「あ~、幸ちゃんね」
「何しに来たって言ってました?」
店長は大声で笑って、蓮にピースサインをする。
「あんな可愛い子がここでバイトしたいってさ」
「バイトっすか?」
「そう、ちょうど良かったよ。
蓮が急に人気者になったおかげで、女の子のバイトを雇うのにちょっと躊躇してたんだ。
お前目当てで、入ってきてもらっても困るからさ。
そしたら、幸ちゃんはお前と幼なじみなんだって?
じゃ、それならお願いしますって即決だったよ」
蓮のあの時の嫌な予感は的中した。
「あ~、そうっすか…」
「明日から入るから、よろしくな」
あ~、まじっすか、俺、めっちゃ、気が重たいんすけど…
蓮はひとり言をつぶやいて、大きくため息をついた。
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