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「待ってくれてんのは嬉しいけどさ、俺と一緒に登校すれば、毎日遅刻ギリギリだぞ」
「全然、いいし~~」
そう言うと、幸は蓮の横にきた。
「れんれんと一緒に居たいんだもん」
蓮は、なんだかヤバい事になりそうな気がしていた。
蓮の単純な心は一瞬で幸に持っていかれ、久しぶりのときめきに頭がクラクラしている。
「ば~か、何言ってんだよ、行くぞ」
蓮は、駅までの道のりを今日は歩くことにした。
隣で楽しそうにスキップしている幸を、ずっと見ていたかったから。
「れんれん、今日もお弁当一緒に食べようよ」
いや、それだけは勘弁して、これでも俺は、学校一のモテ男なんだから。
「あ~~、う~ん ……分かったよ」
ほら、こうやって俺のペースは乱される…
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