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指揮官は一度話しを止め、整列して命令が下されるのを待っている部下達の方を見て、話しを続けた。
「此処に校長を除いて5人いる。
1人に6人ずつ付いて調べろ。
見落とすなよ!」
指揮官の言葉に整列している男達は、「「「「分かりました!」」」」と声を揃えて返事を返しながら敬礼して、教頭や教師達を促し校舎や体育館に向けて歩きだす。
部下達を見送った指揮官は校長に声をかける。
「我々も行きましょう」
その場に4人の部下を残し6人の部下を連れて、校長を伴って屋台が並ぶ校庭の方へ歩き出す。
たこ焼き、お好み焼き、綿アメ、焼き鳥、食べ物の屋台を1つずつ見て回っていた指揮官の足が止まり、校長に声がかけられる。
「これは何だ!?」
「キムチとチヂミの屋台ですが?」
「これは日本の食べ物では無いだろうが。
何故、こんな物の屋台がでているのだ?」
「我が校には、帰化した半島出身者の子供達が多数在籍しているからです」
「そいつらは日本の文化と歴史の正しさを受け入れたから、帰化して我が国の国民になったのだろう?
だったら、こんな物の屋台は必要無いのではないのか?
こんな物を食いたければ、帰国して向こうで食えば良いのだ。
撤去しろ!
それからこの屋台の責任者は、取り調べるから一緒に来い!」
部下がそれを実行に移そうとした時だった。
「待ってください!
そんな横暴な事は受け入れられません!」
指揮官の背後から抗議の声が投げられる。
声のした方に顔を向けると女子生徒が1人立っており、その数メートル後ろには緊張した面持ちの運動部のユニフォームを着た男女が数十人いた。
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