到着(?)

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『まさか入団希望者だったとはな、俺はレニー。よろしくな』 『私はリオノーラよ。リオって呼んでね』 『はい!自分はラギと言います、こちらこそよろしくお願いします!』 森を抜け、賑やかな街に出たところで少年…ラギに対して団員である2人が自己紹介をした。 先程サイズを振るい、ラギを助けたのがレニー。 黒いコートの下には筋の通った腹が見える程の丈の黒いシャツを着ていて、両耳には黒い獣の牙のようなピアスをしている。 さらにパンツも黒いので全身黒ずくめだが それに反して肌は白く髪の毛は銀色でふんわりしていて、瞳が黄色いので 全体としてはそれでバランスが取れている容姿だ。 リオノーラは後から駆けつけた少女である。 耳の前に垂れる黒髪を軽く結い、後ろに伸びている髪も少しを残し束ねられている。 こちらは赤みを帯びたドレスの様な服を身にまとっていて、首元にはスカーフが巻かれている。 そして言わずもがな、ブラックフッグに襲われていたのがラギである。 ラギの容姿はというと…なんとも説明しがたい。 黒髪は黒髪なのだが、リオノーラとは違いどこか青みを帯びている。 さらに頭には長い紐のようなものを巻いていて、服は麻で出来たフードのついている簡易的なもの。靴も同じくだ。 ただ唯一変わった点があるとすれば、彼が首に下げている青い首飾り。 五角形の中に星のような型がはまっており、その中心にはキラキラと光る石が埋め込まれていた。 そして先ほどのクサネズミのシルムは、またラギの頭の上で寛いでいるのだった。
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