◇パーティ募集中

2/5
前へ
/20ページ
次へ
 知らない言葉だが、話の流れ的に本のタイトル? 「なにそれ?」 「ダヴィンチの直筆ノート」 「はぁ!? 幾らすんだよそれ!?」 「日本円だと……二十四億くらい?」 「そんな金あったら学校なんか来ねぇよ!!」  一生遊んで暮らせるじゃねぇか。 「ははっ! 確かに。相変わらず突っ込むの好きだねぇ」 「いや何か卑猥に聞こえるからその表現はヤメて」 「それは燎の心が汚れている証拠だ。このむっつりすけべ」 「なっ!? オマエにだけは言われたくないね! その真面目くさったカバーの裏側には何の本を隠してんだ? オイコラ!」  チラッと覗いてみたら、やはりいつもの十八禁エログロ小説で。 「うわっ、一行読んだだけで萎えた……」 「そう? こんなに心を揺さぶる物は無いと思うんだけどなぁ」  コイツのペースで会話してたら日が暮れる。  さっさと本題に入ろう。 「ところでさ、賢って、何か楽器やってなかったっけ?」 「ん? ギターとベースならある程度は。どした?」 「それと同じジャンルの本一冊買うから、その技術貸して」 「はぁ。すこしくらいなら良いけど」  一人確保!  じゃあ文化祭で演奏してね、と言ったら案の定ゴネたが、「男に二言は無いよな?」の殺し文句で黙らせる事に成功。     
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加