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知らない言葉だが、話の流れ的に本のタイトル?
「なにそれ?」
「ダヴィンチの直筆ノート」
「はぁ!? 幾らすんだよそれ!?」
「日本円だと……二十四億くらい?」
「そんな金あったら学校なんか来ねぇよ!!」
一生遊んで暮らせるじゃねぇか。
「ははっ! 確かに。相変わらず突っ込むの好きだねぇ」
「いや何か卑猥に聞こえるからその表現はヤメて」
「それは燎の心が汚れている証拠だ。このむっつりすけべ」
「なっ!? オマエにだけは言われたくないね! その真面目くさったカバーの裏側には何の本を隠してんだ? オイコラ!」
チラッと覗いてみたら、やはりいつもの十八禁エログロ小説で。
「うわっ、一行読んだだけで萎えた……」
「そう? こんなに心を揺さぶる物は無いと思うんだけどなぁ」
コイツのペースで会話してたら日が暮れる。
さっさと本題に入ろう。
「ところでさ、賢って、何か楽器やってなかったっけ?」
「ん? ギターとベースならある程度は。どした?」
「それと同じジャンルの本一冊買うから、その技術貸して」
「はぁ。すこしくらいなら良いけど」
一人確保!
じゃあ文化祭で演奏してね、と言ったら案の定ゴネたが、「男に二言は無いよな?」の殺し文句で黙らせる事に成功。
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