第一章 

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            〇 で、今ここは宇宙空間。前方には多数のドルガル艦隊。そしてすぐ横にはドルガルの皇女。さて、どうやって戦おうか。考えても時間の無駄だ、よし。 「レン、敵の正確な数と位置を教えてくれ。コイは、レンの護衛。ハルは俺と最前線。イクは俺らの援護を頼む。行くぞ!」 『了解!』 今からちょうど三十分前、七一七番ゲート。 「遅い!何をしていた、カケル」 やっぱり怒られるか。仕方ない我慢しよう。 「ある国の皇女とお話をしておりました。遅れてすいません」 たく、ここまで遠すぎる。三百メートルぐらいあったはずだ。 「まあいい。君たちにとっては、初戦闘となる。だから、念のため、FM艦隊に協力してもらう。FM艦隊、自己紹介をしてくれ。まずリーダーからよろしく」 「前期リーダーの、睦月だ。よろしく。」 「如月です。よろしく」 「弥生です。よろしく」 「卯月でーす。よろしくー。 「皐月です。よろしくお願いします。 「白き死神じゃなかった、後期のリーダー霜月です。よろしく。 「...水無月...よろしく... 「文月です。よろしく 「葉月でーす。よろしく。 「長月です。 「神無月。 「師走です。よろしく!」 「こんな感じのメンバーだ。悪いやつはいないが、変なのはいる。死神は信じるやつがいるからやめろ。」 「えっ、うそだったの。」 「コイ、死神はこの世にいないぞ。いるのはあの世だけだ。」 「どうだろ、さっきそれっぽいの見たけど。」 「ハル、冗談はやめろ。ただし、本当にいたなら、連れてこい。」 「時間がないから、手短に説明する。新しい機体は、練習機や汎用機と操作はほぼ同じだから大丈夫なはずだ。ただ、君たちはドルガルの機体を見たことがあるか。」 『いえ、ありません』 「ドルガルの皇女のなら見たことがあります。」 「なぜそれを。」 「実は、さっき言ってたある国の皇女というのは、ドルガルの皇女のことです」 「彼女がなぜ、あなたと...」 「僕にもそれはわかりませんが、彼女もこの作戦に参加するようです。」 「なっ、ドルガルの皇女が作戦に出る?誰が許可を出したの」 「私だ。」 「お父様、あっいえ指令。」 「そろそろ時間だ。全員生きて帰ってこい。」 『了解!』
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