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まさか、自分の気付かないうちに、書き込みをしてるのだろうか。無意識のうちに、夢遊病みたいに夜中に起きて、これを書き込んでいるのでは。ミズキは、今度は自分を疑った。そして、それを確認するために、パソコンの横にビデオカメラをセッティングし、眠っている間中録画してみることにした。
ところが何日録画しても、そこには何も映らなかった。それどころか、録画しているにも関わらず、また新たな書き込みがあった。
「最近の、お気に入りのカフェ。ここのラテアートがモコモコでかわいい~」
この立体的なクマのラテアートは見覚えがあった。確かに、スマホで撮ったが、書き込みはしていない。もしかして、自分のスマホを誰かが操作して。いや、あり得ないのだ。ミズキのスマホは、指紋認証でミズキでしか操作できないようになっている。他の人間が、このスマホに触っても開くことすらできないはず。
ミズキは、思い至って、パソコンを開いた。
「あなたは誰なの?どうして私になりすまして、書き込みをするの?」
自分で自分に返信するのも、不思議なものだ。だが、ミズキはこれしかないと思った。周りに、この書き込みが自分の物では無いことをアピールできるのだ。
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