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そんなバカな。昨日は確か、家で一人で居たし、ロードショー番組で好きなアニメをやるので、絶対に出かけていない。昨日見たアニメの内容だってちゃんと覚えてるし。
なにかがおかしい。
ピンポーン。
フェイスノートが更新されるたびに、メールでお知らせをする機能をオンにしたので、今、まさに更新された音がした。
「公園なう。いいお天気だあ。」
どこかで見たことのある公園。そこにはベンチに座るユウキと手を繋ぐ誰かの画像。
そこか!ミズキは大急ぎで家を出た。
ニセモノめ。正体を突き止めてやる!
公園は、ここから歩いても5分の距離だ。
今すぐ走って行けば、ニセモノとユウキを捕まえることができる!
ミズキは怒りで頭が爆発しそうだった。ユウキの浮気相手の嫌がらせだと思ったのだ。
公園が見えてきた。ベンチに座る、ユウキと女の姿を確認した。
「ちょっと!あんた達、何やってのよ!誰よ、その女!」
驚いて振り向く二人。
「あっ!」
ミズキは驚いて、声を上げた。
そこには、ミズキ自身と、ユウキの姿があった。
なんで?私が、そこにいるの?
ユウキが怪訝な顔で睨む。
「誰ですか?あなた。」
不安そうな顔で、彼の腕に自分の腕を絡ませるミズキ自身。
うそ・・・。私は・・・。誰?
「行きましょう・・・。」
ユウキの横で、ミズキとそっくりな女は恐怖に怯える顔で、ユウキの腕を引っ張って行ってしまった。
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