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一種の取り調べのようなものが終わって、凛は沖田に連れられて四畳半ほどの部屋に来た。
文机が一台と、箪笥がひと竿、それと押入があるだけの殺風景な部屋だった。
ここは沖田と、三番隊組長の斎藤一が使っている部屋だと今しがた聞いたばかりだ。
「それにしても、さっきの土方さんは実に可愛かったですねぇ」
布団を広げ、思い出し笑いをこらえるようにして沖田は言う。
「どこがですか?ものすごく怖かったですよ!」
命の危機さえ疑った凛は、沖田に正直な感想を述べた。
「でも、結局はこうして貴方を追い出したりはしなかったでしょう?」
穏やかな笑みを向けられて、凛はただ頷いた。
「それに、七割は歳三さんだった」
「歳三さん?」
沖田の言っていることの意味が分からず首を傾げる。
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