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沖田は少し言い辛そうに頬を掻いた。
そして、一呼吸おいて
「えっと……原田さんたちと、島原へ行ってますから」
と言った。
「島原……あっ!」
凛は理解して、一気に耳までを赤く染め上げた。
島原と言えば、現在でいうところの歓楽街だ。そこへ、行っていて、帰らないと言うことはつまりそういうことになる。
「……なので、恐らく今夜は帰りません」
横目に見た沖田は、どうやら少し頬を赤くしているようで、どことなく困ったように笑っていた。
そこで、凛はとんでもない状況に気付く。
ーー……つまり、出会っていきなり二人っきり!?
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