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「おぉっ!」
沖田を除く四人は静かにどよめき、そのうちの一人が太く逞しい手を差し出して
「脅かして悪かったな」
と言った。
「い……いえっ!」
凛は差し出された手に自身の手を重ねると、いそいそと布団から出て正座した。
正座してみて気付いたが、手を差し出してくれた人は凛よりも二回りは大きそうなくらいガタイが良く、胡座をかいた状態でも正座をした凛よりも頭二つ分ほど大きかった。
「俺は原田左之助!十番隊組長やってんだ。よろしくな!」
顔一面に広がる豪快な笑顔が実に印象的で、なんだか憎めないその人は凛の予想通りの人物だった。
「凛と申します。こちらこちらこそ、どうぞよろしくお願いします」
丁寧に三指をついて頭を下げれば、次々と自己紹介が始まった。
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