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「えーと。 お誘いありがとうございます。今夜なら、同僚三人とお付き合い可能です。……なんですかこれ?」
「この前話してたCAさんいたろ?合コンのOKが出たんだよ!!これが喜ばずにいれるかよー!今夜はスッチーと合コンだー!! 」
「もうっ!!全然聞いてないんですから、この人は! 」
「バカヤロー!何が嬉しくて野郎の夢の話なんか聞くんだよ!どうせなら俺は、CAさんと俺たちのこの先の夢について語りてぇよ! 」
湯山は誠が悪態をつくのも一切気にも留めず、ご満悦の表情で彼の頭をわしゃわしゃと掻き回した。
「うわっ! ちょっと先輩! やめてくださいよー」
「うるせぇ! お前も喜びやがれっ! 」
およそ警察官とは思えないような口の悪い男だが、誠はこの湯山という人情家で面倒見の良い、自称江戸っ子男を慕わずにいられないのであった。
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