2人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言うと、足下に横たわる女の首をノコギリのようなもので落とした。次は、転がる首を持ち髪を無造作に切り始めた。何度も、何度も、何度も、何度も…
ひと通り切り終えると美香はカメラに近づいてくる、そしてスマホの明かりではっきり顔が見える距離にきて一言発した
「アキラの女は私だけだよ」
目の前がチカチカし、目の前の風景がゆがむ、極寒の雪山にいるくらいに震え、吐き気がする、頭はパニック状態…それもそのはず……そこに写ってるのは……紛れもなく…僕だ。
カツラをかぶり、口紅を塗り、あのワンピースを着ている。
「どういう事だ?僕が…美香?そんなわけ無い、だってLINEだって返信…?」
いつも起きてから既読を確認している事に気付く
「嘘だ!嘘だ!!嘘だ!!!」
「本当だよ!私達は一生一緒だからね…別れれるわけないでしょ?」
廊下にある姿鏡を見ると美香が笑っている
「うあぁぁぁ~?!」
僕はその場に倒れ込み気を失った
ピピピピッ ピピピピッ
ベッドから手を出し目覚ましを止める
「もうこんな時間」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ドンドンドン
「高山さん!開けてください!高山さん!」
「ハイハイ」 ゆっくりとベッドから起き上がり綺麗になった廊下を進み玄関の扉を開ける
「高山明さん、連続女子殺害容疑で逮捕状が出ています。ご同行願います」
「ハイ、二人とも用意は出来てます」
そう、笑顔で答え
ガスの元栓を確認して
お気に入りのハイヒールを手にした…
最初のコメントを投稿しよう!