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アユミの親切は嬉しいしタケルの来訪にリカは喜んでいるけど……予定日が近いはずなのに、こんなことでいちいちお節介焼かなくても、とも思う。
「ええっと……いくらだったかな」
チサトはスマホで自分のアカウントの売買履歴を出しアユミに見せた。
「ええっ、安すぎだよ。送料だってかかってるんだから」
「そ、そうかなぁ……だってどうせもらい物だし、何年も前で型遅れじゃない?それに家にあった封筒や切手のストックを使ったからお金はかかってな」
「もう。子育てで忙しい時間をわざわざさいて出品したり発送したりしてるんでしょ?今、時給いくらで働いてるのよ?」
「始めてすぐに売れたのが嬉しくてつい……そこまで考えてなかった」
「じゃあ、今度は一緒にやってみよう。何を出すつもりなの?」
すっかりアユミのペースに巻き込まれ、チサトはやはり新品のまましまってあった3才児用のワンピースを出した。
「キッズ用、ワンピース、サイズ95、新品、と。あとはブランド名入れて、ここクリックしてみて」
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