どんな時も、くちびるに。レッツゴー・ベイ。

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ふと思い出す、ベイスターズが最下位を繰り返していた、 いわゆる「暗黒時代」の頃。 とてつもない弱さ。負けて当たり前。 ファンにも、選手にも、見捨てられても仕方なかったあの頃。 しかし、裏を返せば。 あの頃にハマスタに通い詰めていた人たち、その誰もが、 「みんなファンを辞めても、俺が最後の1人になってやる」と、そう思っていたのです。 どんなに点差が離れても、不器用でカッコ悪くても、 くちびるには「レッツゴー・ベイ」。 選手を信じ、声をからし。 誰もが、みんなが「俺たちが変える」と思っていたあの頃。 そして時はたち、最近のハマスタ― ここのところ、カウントを問わず、 ベイスターズの投手に向けて、万雷の拍手が飛ぶことがあります。 札幌ドームでのファイターズの"3ボール拍手"に似ているようで、 ニュアンスが微妙に似て非なるこの拍手。 これは勝負所での、投手への「激励」の拍手、なんですよね。 少しでも、選手の、チームの力になりたい… 心の沸き上がりが、拍手として実体化する。 その情景に、まゆをひそめる相手チームのファンも少なからず、 のようではありますが、 これもまた、「俺たちが変える」、 まさにそんな思いが集まったようなシーンです。 こんなシーンに立ち会うと、信じられないぐらい、 「ベイスターズに、いてもたってもいられない人」が、 今は増えたんだなあ…と、実感します。 最近、ハマスタでよく顔を合わせる人たちにも、 ここ2~3年ぐらいで、ベイスターズのファンになってくれた人たちがかなりいます。
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