庸一

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高校に入るために塾に通い出した俺 たまたま、そこに典子の友達がいた 「へぇ、俺も10歳までそこに住んでたよ。隣に老舗の煎餅屋があってさ」 「煎餅屋?そこに女の子いたでしょ?典子ちゃん」 何で知ってんだ? 「同じクラスの友達ってか親友だし」 マジか… 「あの子なにげに頭良くてZ高余裕なんだよ!Z高受けんのも一番近いからだって」 確かにチャリ10分くらいか この日俺の志望高校が決まった 無事高校に入学して、俺はまず典子を探した 初恋にすらならないくらいの好意 小さな幼なじみ 色恋関係なくただ典子に会いたかった ずっとあいつがくれてた安らぎが懐かしかったから 典子…俺に気付くか? チビだった俺は180cmになり、性格もかなり変わっている 弱虫庸一はもういない
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