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駅前のカフェで待ち合わせして、撮影にむけてのミーティング、ということになった。
「うわあ、亜美ちゃん。ひさしぶり」
いつものように、明るい口調で美鈴さんが声をかけた。
「美鈴さん、おとなっぽくなったね」
どこか、あか抜けた印象の彼女に、私が言った。すると、彼女はこんなふうに答えた。
「まあね、ちょっとは腕をあげたかな」
「腕?」
「そう、メイクのね」
「メイクのせい? おとなっぽく見えるの」
「だと思うよ。中身は変わんないから」
そりゃ、そうか……と思って私は笑った。
「月渚ちゃんの結婚式以来だっけ? 亜美ちゃんに会うの」
「そうだね」
「月渚ちゃんも元気?」
「うん。すっかりママだよ」
「すごいね」
「その上、高校生」
「え?」
「高校に戻ったんだよ、月渚。二学期から」
「そうなんだ。赤ちゃんは?」
「昼間は月渚のママがみてるからって」
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