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「ん?オオオーーーーーノォォォォォォォ!!
このクソドッグーーーーーー!!
売り物に糞ションベンしやがってーーーーーーー!!」
「きゃいーーーーーんすいましぇーーーーーん!!」
貨物船から飛び出した犬のキィオは、思わず船の外へ飛び出した。
ばっしゃーーーーーーん!!
ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ。
やっと、犬のキィオは港の海面から岸壁へ犬掻きで泳ぐと、岸壁を這い上がってブルブルと震わせて身体の水気を取ると、鼻を空に突き上げて、クンカクンカと匂いを嗅いだ。
「やたら空が真っ青だなあ・・・ここは・・・」
「hello!!bowっ!!」
キィオは通りすがりのイカシタ飼い犬のチワワに声をかけられた。
「ここはどこ?」
「HAHAHA!!LOL!!イッツUSA!!」
やたらヒップホップな飼いチワワのルーシーはくんかくんかとキィオの匂いを嗅ぐと、「oh!crow!!」とオエエ!!というジェスチャーをして飼い主と去っていった。
「何が、『カラスオエエエ』だ!!あっかんべー!
しっかし、ここが米国か?つーことは、ここにアライグマ親子が居る筈の米国だということ。
自分は米国に来たんだーーーー!!
ウェルカムUSAェェェェ!!」
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