7#めりけんビーチinキィオ

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 「ひゃっほぉーーーーー!!わっはっはっは!!」  ビーグル犬のキィオはアライグマの街を飛び出すと、狂ったように米国の街を駆けずり回った。  「アライグマさんのおかげで、何だかスゲーーふっきれたしーーーー!!  アライグマを逃して帰ってきたから、セルパの奴のお仕置きが超怖いしーーーー!!  それ以前に、にっぽんに帰ることは考えなかったせいで、もうにっぽん帰れなくなっちゃったしーーーー!!  もーどーでもいいやーーー!!」  キィオは米国の地で、  ゴミ箱の生ゴミを食い荒らして、にっぽんと違うカロリー高い食い物に舌包みしたり、  今度は肥りすぎて、大陸横断して駆けずり回ったり、  その途中で大リーグのグラウンドやバスケのコートに乱入して全米の注目を浴びたり、  時には大都会の地下を塒にする、捨てられたペット達の集団に厄介になったり・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  そして今、ビーグル犬のキィオは米国のとあるビーチで海の家でくすねてきた、アライグマ型のエアーマットの上で寝そべっていた。  ギラツク太陽。  いい気持ち。  まるで、ホットドッグになって焼かれる気分。  まんべんなく、まんべんなく、まんべんなく、まんべんなく、  裏も表も。  人間のビーチ客が捨てた残飯を拾い食いしながら、目にはこれもビーチで拾ったサングラス。  雲ひとつない真っ青な空似、陽気な飛行機が、  『welcome beach!』  の横断幕を棚引かせて飛んでいく。  ・・・あーーーUSA・・・  ・・・自分はUSAに居るんだ・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  ざざ・・・ん・・・  
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